能登町の病院から患者を県内医療機関で受け入れ 

能登半島地震で被災した地域の医療提供体制を支援しようと、県は6日、石川県能登町の病院の患者15人を県内の医療機関で受け入れました。
今後も石川県から要請があれば、受け入れを拡大する方針です。

県によりますと、6日午後、石川県能登町の病院に入院していた患者15人が、自衛隊の輸送機で坂井市にある福井空港に運ばれたあと、県内の複数の医療機関に分かれて搬送されたということです。
患者は、いずれも高齢者で地震の前から持病などのため入院していましたが、最大で震度6弱の揺れを観測した能登町では、病院の施設の一部が壊れたり断水が続いたりして、医療提供体制に懸念が生じたため、石川県から患者の受け入れの要請があったということです。
当初は、6日のうちにあわせて30人の患者を県内に搬送する予定でしたが、天候の悪化で残りの15人は搬送できず、今後天候が回復すれば追加の搬送を検討するということです。
県地域医療課は「石川県からの要請があれば、今後も、県内の災害拠点病院を中心に患者の受け入れの拡大を検討していく」と話しています。