ヘリコプターで珠洲市の病院に入院患者用の食料送る

能登半島地震を受けて、福井県は、5日朝、被災して食料が不足している石川県珠洲市の病院に向けて、入院患者用の食料、約1000食分をヘリコプターで送りました。

福井県は能登半島地震で被災した石川県珠洲市を支援していて、珠洲市総合病院から、周辺の道路が寸断されるなどして十分な食料が届かず、備蓄していたものもまもなく底をつくため、支援の要請があったということです。
福井県は、県内の病院から提供されたごはんやレトルトのおかゆなどの入院患者用の食料、約1000食分を送ることを決めました。
5日朝、坂井市にある福井空港に自衛隊のヘリコプターが到着すると、県の職員約10人が食料の入ったダンボールを積み込んでいました。
そして、午前7時半すぎに、ヘリコプターは珠洲市に向けて飛び立っていきました。
福井県によりますと、約50分後に病院近くのグラウンドに着陸し、無事に食料を届けることができたということです。
福井県危機管理課の宇都宮誠課長補佐は「今後も石川県の支援のニーズに合わせて、さまざまな手段を使って支援を行っていきたい」と話していました。
福井県は、円滑に救助や支援を進めるため、個人で被災地に行ったり、物資を送ったりすることは控え、義援金などを通して支援してほしいと呼びかけています。