10月有効求人倍率1.95倍 物流業界中心に求人増

ことし10月の県内の有効求人倍率は1.95倍と、前の月よりわずかに上回りました。
トラック運転手などの人手不足が懸念される「2024年問題」に対応しようと、物流業界を中心に求人が増えています。

有効求人倍率は、仕事を求める人1人に対して何人の求人があるかを示す指標で、福井労働局が発表したことし10月の県内の有効求人倍率は1.95倍と、9月よりも0.04ポイント上昇し、50か月連続で全国で最も高くなっています。
業種別に見ると、去年の同じ時期と比べて、運輸業と郵便業が37.4%、宿泊業、飲食サービス業で17.1%、医療、福祉で5.4%それぞれ増加しています。
福井労働局によりますと、運輸業と郵便業では、来年4月からトラック運転手などの時間外労働の規制強化に伴って、人手不足が懸念される「2024年問題」に対応しようという動きがみられるということです。
一方、求人数が比較的多い卸売業や小売業では、去年の同じ時期と比べて17.5%、サービス業で10.4%それぞれ減少しました。
福井労働局は、県内の雇用情勢について「改善している」という判断を9か月連続で据え置きましたが、「物価上昇などが雇用に与える影響に注意を要する状態にある」としています。