福井工業大学など運営の学校法人 書類偽造で行政処分

文部科学省は28日、新たな学部を設置するための提出書類を偽造したとして、福井工業大学などを運営する福井市の学校法人について、学部などの新設を再来年度から4年間認めない行政処分にしたと発表しました。

文部科学省によりますと、福井工業大学などを運営する福井市の学校法人の金井学園は、2015年に開設したスポーツ健康科学部について、文部科学省への申請書に添付した土地の賃貸借契約書のうち1通を偽造していたということです。
この契約書は2014年に作成されたもので、学園によりますと、ことしに入って地主が亡くなったため、親族と契約を結び直した際に偽造が発覚しました。
学園側が調査したところ、担当だった当時の理事が、地主が行うはずの署名や押印を自分で行っていたことがわかり、ことし5月、文部科学省に報告したということです。
文部科学省はこれを受けて、学部などの新設を再来年度から4年間認めない行政処分にしました。
学園によりますと、当時の理事は、「申請の締め切りに間に合わせたかった」などと話しているということで、学園は当時の理事を11月13日づけで諭旨解雇の懲戒処分にしました。
金井学園は「このような事態を起こしたことは誠に遺憾であり、重く責任を感じております。全学をあげて再発防止と信頼回復に努めてまいります」とコメントしています。