「クリアランス金属」使った防犯灯設置へ高校生が住民説明会に

原子力発電所の廃炉作業で出た廃棄物のうち、放射能レベルが極めて低いとされる「クリアランス金属」を使った防犯灯を福井市の高校生がデザインし、18日、通学路への設置に向けた住民説明会に臨みました。

「クリアランス金属」は、廃炉作業が進む原発から出た放射性廃棄物のうち、放射能レベルが極めて低く、原子力規制庁から再利用の認可を得た金属です。
福井市にある福井南高校では、国の事業の一環で、生徒たちがこの金属を使った防犯灯をデザインして校内に設置していて、県と高校が、さらに通学路にも設置しようと検討しています。
これを受けて18日、地元の住民に向けた説明会が開かれ、生徒たちも参加しました。
この中で生徒たちは、人体には影響がないとして、再利用できることや、デザインに、県の花である水仙の花を取り入れたことなどを説明しました。
参加した60代の男性は「完成品についてだけでなく、途中の検査など、どういった過程で防犯灯ができるかわかるような説明に今後、取り組んでもらいたい」と話していました。
福井南高校3年の森夕乃さんは「納得を得るには、もう少し掘り下げた説明が必要だったと感じました。私たちの思いや、クリアランス金属について、分かってもらえるよう努力したい」と話していました。