伝統野菜「杉箸アカカンバ」収穫が最盛期 敦賀市

敦賀市の山あいの地域で古くから栽培されてきた赤カブの仲間の伝統野菜「杉箸アカカンバ」の収穫が、最盛期を迎えています。

「杉箸アカカンバ」は、敦賀市の杉箸地区でおよそ150年にわたって栽培されてきた赤カブの仲間で、現在は、地元の食材を受け継ぐ有志で作る農家たちが作っています。
収穫作業は、10月下旬から始まっていて、地区にある広さおよそ12アールの畑では最盛期を迎えています。
農家の人は、畑の中を歩き回って、手ごろな大きさに育ったものを見つけると、地面から引き抜いて丁寧に土をはらい、一か所に集めていました。
生産者でつくる組合によりますと、ことしは、厳しい夏の暑さから虫がいつもより多く出て対策に追われましたが、例年通りのできばえとなり、今後冷え込みが厳しくなるにつれて辛みより甘みが強くなるということです。
杉箸アカカンバ生産組合の山口一夫代表は「暑さもあって心配でしたが、例年通りのできばえになりました。漬物にしたりシチューに入れたりして、おいしく食べてほしいです」と話していました。
「杉箸アカカンバ」の収穫は来年2月まで続き、例年と同じくらいの4000から5000個の収穫量を見込んでいるということです。