敦賀市の建築資材製造工場男性従業員死亡事故で書類送検

ことし2月、敦賀市にある建築資材の製造工場で、木材チップを貯蔵するサイロの中で作業をしていた男性従業員が、機械に巻き込まれて死亡した事故で、敦賀労働基準監督署は、作業中に必要な安全対策を講じていなかった疑いがあるとして、この会社と52歳の工場長を、労働安全衛生法違反の疑いで書類送検しました。

書類送検されたのは、住宅用の建築資材を製造する「永大産業株式会社」と工場長の52歳の男性です。
敦賀労働基準監督署によりますと、ことし2月、敦賀市の建築資材の合板を製造する工場で、木材チップを貯蔵するサイロの中で「スクリューコンベヤー」と呼ばれる機械の調整に当たっていた当時50歳の男性従業員が、機械に巻き込まれ、その後、死亡したということです。
労働安全衛生法では、機械の調整作業を行う際に労働者に危険が生じる場合は、機械を停止させるよう定められていますが、工場では運転したまま従業員が調整作業をしていたということで、労基署は8日、書類送検しました。
永大産業株式会社は「重大な事態として受け止めており、引き続き当局の捜査に全面的に協力していきます」とコメントしています。