二酸化炭素排出抑制へ 電気自動車に切り替え実証運行

JR敦賀駅や美浜駅から三方五湖を周遊するバスについて、県は環境にやさしい運行をめざそうと車両をEVバスに切り替え、二酸化炭素の排出抑制につながるかどうかなどをたしかめる実証運行を始めています。

来年春の北陸新幹線の敦賀延伸をきっかけに観光客を取り込もうと、県や地元の観光協会などはJR敦賀駅と美浜駅から三方五湖を周遊する「ゴコイチバス」と呼ばれる観光バスを運行しています。
県は環境にやさしい運行をめざそうと6日から車両を電気自動車のバスに切り替える実証運行を始めていて、7日は報道向けに試乗会が行われました。
電気自動車の「ゴコイチバス」は、JR美浜駅を出発すると、およそ30分で三方五湖を一望できるレインボーライン山頂公園に到着していました。
実証運行は9日までで、県は冷暖房の設定温度や乗車する人数を変えながら、従来のバスと比べてどれだけ二酸化炭素の排出抑制につながるかや1回あたりの充電でどれだけ走行できるかなどを検証し、効果が確認できれば本格的な導入をめざすことにしています。
県嶺南振興局嶺南プロジェクト推進室の田渕洋平室長は「電気自動車のバスがどれくらい走れるか様子を見ながら、環境にやさしい運行につながるようにしたい」と話していました。