美容院展開の会社 雇用調整助成金3000万円余を不正受給

福井労働局は県内で美容院などを展開する会社が、新型コロナウイルスの影響で休業したなどとうその報告をして雇用調整助成金3000万円余りを不正に受け取っていたと発表しました。

福井労働局によりますと、県内で美容院などを展開する「株式会社マーシュ」は、新型コロナ対策の雇用調整助成金3067万円余りを不正に受け取っていたということです。
この会社は2020年6月からことし1月までのおよそ2年半にわたり、実際は営業していたにも関わらず店を閉めて従業員に休業手当を支給したとうその申請をしていたということです。
雇用調整助成金は、新型コロナの影響を受けた事業者に迅速に支給するため、手続きの一部を省略するなどの措置がとられていましたが、労働局が申請された内容を改めて精査する中で不正が発覚しました。
労働局はことし9月、会社への支給を取り消し、助成金の返還や違約金の支払いなどを命令したということで、すでに全額が返還されたということです。
新型コロナ対策の雇用調整助成金をめぐっては、県内でこれまでに6件の不正受給が確認されています。