県産米「コシヒカリ」猛暑の影響で1等米比率過去5年で最低に

ことしの猛暑の影響で、県産米「コシヒカリ」の1等米の比率が、過去5年で最も低かったことが分かりました。
JA福井県では、暑さに強い品種の改良に取り組むことにしています。

これは、JA福井県が25日の記者会見で明らかにしたものです。
それによりますと、10月15日時点の作柄状況は、県産米の4割程度を占める「コシヒカリ」の1等米としての比率が84.1%で、去年より6.5ポイント悪化し、過去5年間で最も低くなりました。
2等米に格下げされた理由をみると、猛暑の影響でコメに栄養が行き渡らない「乳白」が62%余りを占めました。
コシヒカリは暑さに弱いため、JA福井県では、県とともに、暑さに強い品種の改良に取り組むことにしています。
また、地域別で1等米の比率をみると、最も高かったのが「坂井地区」の94.9%で、最も低かったのが、「南越地区」の60%でした。
JA福井県は、この夏、田んぼに入れる水の量をうまく調整できなかった地区で、悪くなったと分析しています。
一方で、コシヒカリ以外の品種の1等米の比率は、ハナエチゼンが93.1%、いちほまれが97.3%で去年並かやや上回る結果となりました。