高浜原発3号機 蒸気発生器の配管2本に傷 

定期検査中の関西電力・高浜原子力発電所3号機で、タービンを回すために使う「蒸気発生器」の配管2本に傷ができていたことが分かりました。
3号機は、ことし12月上旬に運転が再開される計画でしたが、ずれ込む見通しです。

関西電力によりますと、9月から定期検査に入った高浜原発3号機で、タービンを回すために使う「蒸気発生器」の配管およそ1万本のうち、2本に傷ができているのが分かったということです。
この配管は、原子炉内で加熱された水を中に通すことで、配管のまわりの水を熱して蒸気をつくるために使われていて検査の結果、内側と外側のそれぞれ1か所が削れていたということです。
関西電力によりますと、内側の傷は、加工の際にかかった力によりひずみができたことが影響したとみられ、外側の傷は、配管の表面にできた鉄の酸化物で削れたとみられるということです。
関西電力は原子力規制委員会に報告し、詳しい状況の調査や対策を行うとしています。
3号機では、ことし12月上旬に運転の再開が計画されていましたが、ずれ込む見通しです。
高浜原発では3号機と4号機の蒸気発生器で、いずれも鉄の酸化物によるものとみられる傷が、過去にも相次いで見つかっていて、今後、交換する方針です。