障害者の雇用率引き上げ前に就職説明会 越前市

来年4月から障害者の雇用率が引き上げられるのを前に障害者の就職説明会が越前市で開かれました。

これは、福井労働局が県内にある6つのハローワークで開いているもので、17日は越前市にあるハローワークで開催され、食品会社や病院などおよそ20の企業と団体が参加しました。
それぞれの面接ブースでは、聴覚障害者が手話通訳を通じて採用担当者に仕事の内容を質問したり、視覚障害者が、自分の障害について説明したりしていました。
越前市の30代の男性は「自分の障害を伝えることは、緊張したが、企業に理解してもらいながら仕事をしていきたい」と話していました。
障害者雇用促進法では、企業に対し一定以上の割合で障害者を雇用するよう義務づけていて、現在の雇用率は、2.3%となっています。
福井労働局によりますと、県内でこの雇用率を達成している企業は去年6月の時点で、58.2%にとどまっているということです。
雇用率は、来年4月に2.5%、3年後には2.7%に引き上げられることになっていて、障害者の雇用促進が急務になっています。
ハローワーク武生の堀充仁雇用指導官は「障害者雇用をしたいが、どういう仕事を提供すればいいのか分からないときはハローワークを活用してほしい」と話していました。