町家をホテルやレストランに 会社「来年1月開業向け改修」

江戸時代に北前船の寄港地として栄えた坂井市三国地区で、江戸時代から残る町家をホテルやレストランにする計画について、事業会社は2024年1月下旬の開業に向けて改修を進めていることを明らかにしました。

NTT西日本や福井銀行など11社が出資して設立した「アクティベースふくい」は、28日、坂井市で会見を開き、三国地区の再開発事業の進捗を説明しました。
会社は、北前船の寄港地として栄えた三国湊エリアに残る町家11棟をホテルやレストランにする計画で、レストラン棟がことし12月に、残りのホテル棟は来年1月にかけて順次、改修を終える方針を明らかにしました。
その上で、開業は来年1月下旬とし、ホテルの運営を北海道や沖縄でリゾートホテルなどを展開する東京の会社に委託するということです。
再開発にあたっては、レストラン棟として改修していた古民家の損傷が激しく、安全のため、母屋は取り壊したということですが、隣接する蔵を残したり一部の部材を再利用したりして、町並みを維持しながらの改修を進めたいとしています。
「アクティベースふくい」の樋口佳久社長は、会見で、「もともとの町家を可能な限り生かして、改修する方針に変わりはない。今も空き家はどんどん傷んでいる状況で、貴重な町家を残すためにも早く改修を行うことがこの地域の重要な課題だ」と述べました。