魚や貝類の養殖に特化した県立大学キャンパス完成 小浜市

去年、春に開設された魚や貝類の養殖に特化した福井県立大学の学科のメインキャンパスが、小浜市に完成し、27日、記念の式典が開かれました。

県立大学では、去年4月、全国で初めて魚や貝類の養殖に特化した学科である「先端増養殖科学科」が海洋生物資源学部に開設されました。
この学科のメインキャンパスとなる「かつみキャンパス」が小浜市内に完成し、27日、杉本知事や小浜市の松崎市長など100人ほどが出席して記念の式典が行われました。
杉本知事が「このキャンパスから福井県、ひいては日本の水産業が発展していくことを願っている」とあいさつしたあと、テープカットが行われました。
そのあと行われた見学会では、最新の研究機器を備えた研究室やトラフグなどを養殖する大型水槽を25個並べられるという大規模な施設が公開されました。
県立大学海洋生物資源学部・先端増養殖科学科の富永修学科長は「やっと学生の本拠地ができたということをうれしく思っている。研究を進め、カキの養殖などに取り組み、地域の課題解決に貢献したい」と話していました。
このキャンパスでは、10月から講義や研究が始まる予定です。