コロナ入院の「空床保障」で医療機関に過大支払い1億円余

新型コロナの入院患者の受け入れに備えて、病床を確保した医療機関に支払ってきた補助金が、全国で過大に支払われていた問題で、県内では、算定方法が誤っていたことから1億円余りが過大に支払われていたことが分かりました。

これは、県が25日に開かれた県議会の予算特別委員会で明らかにしたものです。
新型コロナの入院患者を受け入れる医療機関を支援するため、国は、患者の受け入れに備えて病床を空けた場合に、確保しながら患者が入らず空いた病床や、コロナ患者の受け入れで休止した病床に対して、補助金を支払う「空床補償」を行ってきましたが、不適切な支出があったとの指摘を受けて、都道府県に点検するよう求めていました。
その結果、県内では、令和2年度に4つの病院でおよそ2300万円、令和3年度に7つの病院でおよそ8700万円の、合わせておよそ1億1000万円が過大に支払われていたことが分かりました。
県は、補助金の算定に必要な入院期間について、国と県の間で解釈が違っていて対象となっていない退院日も加えていたことが原因だと説明しました。
空床補償は今年度いっぱい行われることになっていますが、県はすでに入院期間の確認を徹底しているとしています。
県によりますと、過大に支払われた補助金については、医療機関によって返還手続きが行われる見通しとのことです。