秋山シーズンを前に登山客の事故想定し救助訓練

秋山の登山シーズンを前に、登山客の事故を想定した警察と消防の救助訓練が大野市で行われました。

この訓練は、秋山の登山シーズンを前に、登山客を救助する手順を確認しようと、大野市の銀杏峰の登山道で行われたもので、地元の警察と消防からおよそ30人が参加しました。
登山客1人が遭難し、登山道から滑落し、骨折して動けなくなったという想定で行われました。
警察と消防の捜索隊は、登山客の携帯電話の位置情報をもとに山を上っていくと、登山道から50メートルほど外れた急斜面で登山客が倒れているのを見つけました。
けがの状況などを確認したあと、右足に添え木をあてて固定し、担架に乗せてロープで引っ張って登山道まで慎重に運び上げていました。
県警察本部によりますと、去年、県内では遭難事故が19件起きていて、2人が死亡したということです。
大野警察署地域・警備課の三ツ井英人課長は「山に入る際は、体調管理や登山届の提出、服装や装備品などの事前準備をしっかりと行い、無理のない登山計画を立てて安全に登山を楽しんでもらいたい」と話していました。