福井市と越前町付近で猛烈な雨 「線状降水帯」発生のおそれ

前線や暖かく湿った空気の影響で福井県は大気の状態が非常に不安定になり福井市と越前町付近で猛烈な雨が降ったとみられます。
午後にかけて発達した雨雲が次々と連なる「線状降水帯」が発生して災害の危険度が急激に高まる可能性があり気象台は土砂災害や低い土地の浸水、川の増水や氾濫に警戒するよう呼びかけています。

気象台によりますと、前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでいる影響で、福井県は大気の状態が非常に不安定になり発達した雨雲がかかっています。
午前10時までの1時間にいずれも県が設置した雨量計で越前町上糸生で52ミリの非常に激しい雨を観測したほか大野市上大納で42ミリの激しい雨を観測しました。
また、午前8時50分までの1時間に越前町上糸生で87ミリの猛烈な雨を観測したほか、越前町付近ではレーダーによる解析でおよそ80ミリの猛烈な雨が降ったとみられます。
福井市付近では、レーダーによる解析で午前8時40分までの1時間におよそ80ミリの猛烈な雨が降ったとみられ「記録的短時間大雨情報」が発表されました。
福井市と越前町には引き続き、土砂災害警戒情報が発表されています。
福井県では6日昼前から夕方にかけて雷を伴って1時間に30ミリ以上の激しい雨が降る見込みで、午後にかけては、発達した雨雲が次々と連なる「線状降水帯」が発生して急激に雨量が増え、災害の危険度が急激に高まる可能性があります。
6日予想される1時間に降る雨の量は、いずれも多い所で、嶺北で50ミリ嶺南で40ミリ、7日午前6時までの24時間に降る雨の量は、いずれも多い所で、嶺北で120ミリ嶺南で100ミリと予想されています。
気象台は土砂災害や低い土地の浸水、川の増水や氾濫に警戒するとともに、落雷や竜巻などの激しい突風に十分注意するよう呼びかけています。
福井市や越前町、それに警察によりますと、午前10時半の時点で、けが人や住宅の浸水といった被害の情報は入っていないということです。