「ハピラインふくい」車両デザイン発表 運賃値上げも明らかに

北陸新幹線の県内開業に伴って、JRから北陸線の運行を引き継ぐ「ハピラインふくい」は、開業後の車両のデザインなどを発表しました。
あわせて、開業後の運賃を、現在より5%から15%程度、値上げする方針も明らかにしました。

第3セクターの「ハピラインふくい」は、北陸新幹線の金沢・敦賀間の開業に伴って、来年3月16日から、JR北陸線の敦賀駅と石川県加賀市の大聖寺駅の間の運行を引き継ぎます。
会社は、9月1日、福井市で会見を開き、開業後の車両と駅名を表示する看板のデザインを、発表しました。
車両の下の部分にはコーポレートカラーのピンクと緑でラインが引かれ、側面にはロゴマークのひし形を並べて、花びらが舞っているようなデザインが施されています。
また、駅名の看板も車両と同じようなデザインで、英語と中国語、それに韓国語で駅名を表記しています。
一方、会社は、会見に先立って開かれた取締役会で、開業後5年目までの運賃を、普通運賃と通勤定期で15%程度、通学定期で5%程度値上げする方針を決めたことを明らかにしました。
10月上旬に、国に認可の申請を行い、年内をメドに正式な運賃を決定したいとしています。
「ハピラインふくい」の会長を務める杉本知事は会見で、「厳しい経営状況が見込まれ、値上げは避けられない。JRから運行を引き継いだあと、増便や快速列車を設定し、利便性をあげていくことで理解いただきたい」と話していました。