北陸トンネル“携帯通じるよう支援を” 県が国に要望

在来線だけのトンネルとしては日本最長となっているJR北陸本線の「北陸トンネル」で、すべての携帯電話会社の電波が通じるように対策を進めるため、県が国に対して支援を求めました。

敦賀市と南越前町を結ぶJR北陸本線の「北陸トンネル」は、全長13キロあまりあり、在来線だけが走るトンネルとしては、国内で最も長くなっています。
1日あたりおよそ1万5000人が往来していますが、トンネル内では、JR西日本が線路の保守用に整備した「au」の携帯電話以外は、通信できません。
整備には、国や携帯電話会社、それに鉄道事業者がそれぞれ費用を負担する枠組みがありますが、対策は進んでいないということです。
すべての携帯電話会社の電波が通じるようにするため、杉本知事は21日、総務省に対して地域の実情を考慮して費用を負担するなど支援するよう要望しました。
在来線の運行は、北陸新幹線の県内開業にあわせて県などが出資する第3セクター「ハピラインふくい」がJR西日本から引き継ぐことになっています。
関係者によりますと、整備には、20億円あまりかかる見込みで、整備に向けた費用が国の来年度予算案に盛り込まれるかが焦点になります。