福井鉄道 運転士不足で2割減便の方針

福井鉄道は、運転士が不足しているなどとして、ことし10月から利用者が少ない日中の時間帯で1時間に1本程度減便する方針を固め、近くダイヤの改正を中部運輸局に申請することにしています。

福井鉄道によりますと、減便するのは、福井市と越前市を結ぶ福武線で、一部は福井市内で路面電車に乗り入れているため電車を運転するには2種類の免許が必要で、運転士の確保が難しく現在、定員28人に対して7人不足しているということです。
福井鉄道は、電気代の高騰などの影響も大きく効率的な運転が必要だとして、利用者が少なくなる日中の時間帯で減便する方針を固めました。
具体的には、午前9時台から午後4時台のうち時間帯によっては上り・下りを1本ずつ減らし、現在の上り下り計105本の電車を8割程度まで減らしたいとしています。
えちぜん鉄道の三国芦原線に乗り入れている「フェニックスライン」は減便しないということです。
福井鉄道は、ことし10月中旬のダイヤ改正を念頭に、近く中部運輸局に申請することにしています。
福井鉄道の澤※ザキ幸夫鉄道事業本部長は、「できるかぎり利用者の利便性を損なわない形で、地域交通を守っていきますので減便にご理解いただきたい」と話しています。
※ザキは立つ崎