市民を対象に北陸新幹線の敦賀駅の見学会

来年春に北陸新幹線が発着する新しい敦賀駅の見学会が、市民を対象に開かれました。

北陸新幹線が発着する敦賀駅は、開業に向けた工事が進められていて、地上からのホームの高さが約21メートルと、整備新幹線の中で最も高い場所に設けられます。
30日、敦賀市民を対象に開かれた見学会には、事前に応募した家族連れなど75人が参加しました。
駅舎は、特急の利用者を含めた1度の発着で、最大1500人がスムーズに通過できるよう、19の改札が設けられています。
ホームに上がった参加者は、北陸新幹線の建設を担当する鉄道・運輸機構の職員から訪れた人たちに、敦賀が港町であることを知ってもらえるよう、ホームの床を船の甲板に見立てて木目調としたほか、待合室などは、船の操縦席をイメージしたデザインとしたことなど説明を受けていました。
このほか参加者たちは、ふだんは近くで見ることができないレールも見学していました。
見学会に参加した40代の男性は「完成間近の駅舎を見て、もうすぐ新幹線が開通すると実感できました」と話していました。
敦賀駅の建設工事は、ことし秋にも終える予定で、ことし9月下旬以降には、金沢と敦賀の区間で車両の試験走行も始まります。