越前和紙使った版画を展示 越前和紙の里美術館オープン

越前和紙を使った版画作品を展示する美術館が福井県越前市にオープンしました。

福井県越前市には、和紙の魅力を伝える博物館や工芸館などが立ち並ぶ一角があり、このエリアに22日、新たに「越前和紙の里美術館」がオープンしました。
美術館は3つの展示室からなり、このうち1階の展示室には、昭和を代表する日本画家、東山魁夷の版画作品、約20点が展示されています。
作品の多くは越前和紙の中でも良質な楮を使った「越前生漉奉書紙」に刷られていて、細やかな色合いが表現されています。
また、2階の展示室には現代作家の作品も展示されていて、多くの人たちが作品を鑑賞していました。
福井市に住む30代の男性は「さまざまな季節の風景画に越前和紙が使われていて、楽しみながら見ることができました」と話していました。
越前和紙の里美術館の栗田隆之館長は「この美術館の作品を通じて、1500年の歴史がある越前和紙の魅力を多くの人に知って欲しいです」と話していました。