「鬼柴田」の柴田勝家 戦場で掲げた「馬印」再現 

福井ゆかりの戦国武将柴田勝家が、戦場でみずからの位置を示すために掲げた「馬印」が再現され、12日、報道関係者に公開されました。

柴田勝家は、織田信長の家臣として越前国を治めた戦国武将で、多くのいくさで先陣を務めたことから、「鬼柴田」の名でも知られています。
福井県立歴史博物館は、7月から始まる勝家の資料を紹介する特別展にあわせて、勝家がいくさの際に掲げていたとされる「馬印」のレプリカを再現し、12日、報道陣に公開しました。
公開された「馬印」は、柴田勝家の菩提寺である福井市の「西光寺」に残されていたものをもとに、再現されました。
当時、「馬印」は、武将の威厳や心意気を示す意味合いもあり、目立つように作られていたとされていて、勝家の「馬印」は、竹に漆をほどこした約5メートルの大きさで、幣紙などには金色で装飾されていたと考えられています。
再現された勝家の「馬印」は、7月29日から始まる特別展『「鬼柴田」勝家の実像』で展示されます。
福井県立歴史博物館の学芸員大河内勇介さんは「鬼柴田と言われた勝家の迫力、戦国武将の息吹を体験してもらいたい」と話していました。