「竹紙」の展示会 おおい町

竹の繊維や皮などを原料にした「竹紙」と呼ばれる紙の展示会がおおい町で開かれています。

「竹紙」は、おおい町出身の直木賞作家、水上勉が工房をつくったことをきっかけに町内で親しまれています。
おおい町にある商業施設「SEE SEA PARK」では、竹紙作家の仲瀬陽子さんなどが手がけた竹紙の作品19点が紹介されています。
このうち、竹を粗く砕いてすいた紙は表面を見ると、ごつごつとした竹の繊維や皮が残っていて、「竹紙」独特の風合いを感じることができます。
また「揉み紙」は「竹紙」をもんで仕上げられ、淡い小豆色を出すために栗の渋皮を煮詰めた汁で染められています。
このほか会場にはタマネギの皮を使って着色した「竹紙」など色とりどりの個性豊かな作品が並んでいます。
竹紙作家の仲瀬陽子さんは「竹紙はすく度に手触りが違い、驚きや発見があるのが魅力です。見る方の感性で自由に『竹紙』の世界を楽しんでほしい」と話していました。
「竹紙」の展示会は7月16日まで開かれています。