宿泊療養施設のホテル リニューアルし営業再開へ

新型コロナウイルスの患者を受け入れる宿泊療養施設として運用された福井市のホテルが7月から営業を再開することになり、26日、リニューアルした客室の一部が報道向けに公開されました。

福井市にある「福井フェニックスホテル」は、県からの要請で新型コロナの宿泊療養施設として5月まで運用されてきました。
宿泊施設としての運用を終え、7月3日から3年ぶりにホテルとしての営業を再開するのにあわせて、4つの客室がリニューアルされ、26日、報道向けに公開されました。
このうち、最上階の「ロイヤルスイートルーム」は、壁の一部に県内でかつて採掘された笏谷石が使われているほか、ベッドのそばには若狭塗の作品が飾られています。
また洗面台には越前焼でつくられたシンクが設置されるなど、福井の伝統工芸品がふんだんに使われています。
ホテルは客室内からも福井の伝統工芸品の魅力を発信することで、地場産業の活性化につなげたいとしています。
ホテルを運営する会社の尹泰充社長は「客室をきっかけに県内の伝統工芸に理解を深めて工房での体験やお土産の購買につなげてほしい。宿泊療養施設の運営でも地域に貢献してきたが、これからホテルとして再スタートすることで、1人でも多くの福井ファンを作っていきたい」と話していました。