公立学校の教員の志願者数768人 過去最低に

県内の公立学校を対象とした来年度の教員採用試験の志願者数は768人と、過去最低だった今年度を下回り、教員不足が深刻化しています。

県教育委員会の発表によりますと、来年度は公立の小中学校と高校、特別支援学校で、あわせて258人を採用する予定だということです。
一方、志願者数は768人で、過去最低だった今年度を下回りました。
志願倍率も2.98倍と、今年度に続いて3倍を切り、低い水準が続いています。
県内も教員不足に歯止めがかからない状況で、県教育委員会は、7月1日と2日に行う1次試験の会場を、初めて東京にも設けるほか、ことしから大学3年生も受験できるようにして、早めに人材を確保する方針です。
大学3年生は168人が出願したということで、ことしの1次試験に合格した学生は、来年行われる次の年度の教員採用試験で、2次試験から受験できるということです。
県教育委員会は「全国的に志願者数の減少が続いている中で、県内も過去最低にはなったが、減少を防ぐ取り組みが一定の成果をあげたと考えている。引き続き人材の確保に努めたい」と話しています。