昨年度ふるさと納税の寄付額150億円超 過去最高に

昨年度、県や県内の市と町に寄せられたふるさと納税の寄付額は、あわせて150億円を超え、過去最高となりました。
冷凍の海産物や特産品といった返礼品を希望する人が多く、コロナ禍での「巣ごもり需要」が背景にあるとみられます。

県によりますと、昨年度、県と県内17の市と町に寄せられたふるさと納税の寄付額は、151億4000万円あまりと、前の年度より20%ほど増え、過去最高となりました。
最も多かったのは敦賀市で、寄付額は87億円あまりと、県全体の半分以上を占めました。
敦賀市によりますと、カニやエビといった海産物の返礼品が人気で、さまざまな産地のものを市内の加工場で冷凍した商品を、年間を通して提供しているということです。
冷凍してあるためいつでも使える点が好評で、令和3年度の全国のまとめでは、敦賀市の寄付額は8位と全国でも高い水準となっています。
敦賀市は、コロナ禍で買い物や外食を控えた人たちの「巣ごもり需要」が背景にあるとみています。
このほかの自治体では、「越前がに」や鯖江市のメガネなど、その地域ならではの特産品が人気で、県と12の市と町の寄付額は、前の年度より増えました。
県定住交流課は「ふるさと納税は県内の魅力を知るきっかけになるので、北陸新幹線の開業で、多くの人に来県してもらうための追い風にしていきたい」と話しています。