県内生まれのコウノトリ 5羽巣立つ

この春、県内で生まれたコウノトリのヒナは各地で順調に育っていて、これまでに5羽が巣立ちました。

このうち小浜市の国富地区では、人工の塔の上に作られた巣で、ことし4月にオス2羽、メス1羽の計3羽が生まれました。
小浜市によりますと、3羽は順調に育ち、メスの1羽が6月11日の午後に巣から飛び立ち、近くの田んぼに降り立ったということです。
小浜市で生まれたヒナが巣立つのはこれで3年連続で、残りの2羽もまもなく巣立つとみられます。
巣立ったあとは、親鳥から巣の近くでエサのとり方を教わり、自然の中で独り立ちしていくということです。
また、越前市下中津原町でもこの春に生まれたヒナ4羽が6月5日から11日にかけて巣立ったということです。
県によりますと、県内ではこのほか8羽のヒナが順調に育っているということで、今後、巣立ちの時期を迎える見込みです。
県などは、コウノトリを観察する場合は150メートル以上離れることや、田んぼへの立ち入りや路上駐車などの迷惑行為をしないこと、エサを与えないことなどを呼びかけています。