鯖江の伝統野菜「吉川ナス」目ぞろえ会

鯖江市の伝統野菜「吉川ナス」の、出荷の際の品質の基準を確認する目ぞろえ会が開かれました。

「吉川ナス」は、鯖江市の吉川地区に1000年以上前から伝わるとされる丸い形が特徴のナスです。
7日は、鯖江市内の農協の施設で目ぞろえ会が開かれ、農業公社の担当者が吉川ナスは丸みを帯び身の引き締まったものが高く評価されるとして、品質に注意して出荷するよう呼びかけました。
目ぞろえ会に各農家が持ち寄った吉川ナスは、大きいものでは350グラムほどあり、その後、早速、道の駅に運ばれて、高いもので1個320円で販売されました。
吉川ナスは栽培技術が難しいため、一時、生産する農家が1軒だけになっていましたが、地元の生産者団体が復活させ、いまでは20軒の農家が生産しています。
ことし、地域ブランドを保護する特許庁の「地域団体商標」に登録され、今後は海外での販売も検討されているということです。
生産者団体の福岡重光会長は「田楽にしても、焼いてもおいしいです。ぜひ多くの人に食べていただきたい」と話していました。
生産者団体では、ことし11月末までに、約4万2000個の収穫を目指すということです。