県とJR西日本が「XRバス」導入へ 観光振興などに取り組む

北陸新幹線の県内開業を機に、県とJR西日本は、来年の夏にも、県内の観光地などに関する映像をバスの車内に映す「XRバス」を導入し、観光振興や2次交通の活性化に取り組むことになりました。

県とJR西日本によりますと、北陸新幹線の県内開業後の来年夏に、福井の観光地を結ぶ周遊型のバスで、仮想現実と拡張現実の技術を活用した「XRバス」を導入するということです。
バスの中では、県立恐竜博物館といった観光地に関する映像のほか、大昔の景観などが映し出される見込みで、移動中も観光地をめぐったり、タイムスリップしたりした雰囲気を楽しむことができるということです。
導入にあたって県とJR西日本は協定を結び、観光振興と2次交通の活性化に取り組むことにしていて、JRはこうしたバスを片道運行し、観光地周辺の鉄道やバスの利用促進にもつなげたいとしています。
「XRバス」は、東京で限定的に運行された例はありますが、JR西日本が運行するのは初めてです。
会見で杉本知事は、「『XRバス』は、バーチャルの空間を行ったり来たりしているような雰囲気で楽しめるので、ぜひ期待してほしい」と話していました。