越前市が新幹線開業に向け「越前打刃物」で観光ルートづくり 

越前市が新幹線開業に向け「越前打刃物」で観光ルートづくり 

越前市は、来年春の新幹線の開業に向けて、今年度から伝統工芸品「越前打刃物」のPR施設で開く催しを増やし、伝統工芸を中心とした観光ルートづくりを進めることにしています。

約700年の伝統を持つ「越前打刃物」は、手作業で鋼を鍛えることで生まれる鋭い切れ味と丈夫さ、見た目の美しさが特徴で、海外でも人気を集めています。
越前市には、北陸新幹線の「越前たけふ駅」が設けられますが、「越前打刃物」の工房があるエリアからは離れているため、来年春の開業に向けて観光客をどう呼び込むかが課題となっています。
このため越前市は、今年度から、「越前打刃物」のPR施設で開いている職人による刃物づくりの実演を、これまでの2か月に1回程度から、週4日に増やしました。
また、施設の名前も、およそ700年前に刃物づくりを伝えた刀匠、千代鶴国安にちなんで「越前千代鶴の館」に改めました。
一方、これまで施設で使っていた「刃物の里」という愛称は、工房が集まる地域一帯の名称として使い始めていて、越前市は今後、「越前打刃物」を中心とした観光ルートづくりを進めたいとしています。