“共生社会に理解を” 県がかるた制作し授業などで活用へ
障害のある人もない人も、共に暮らす共生社会への理解を深めようと、県が制作したかるたが完成し、今後、学校の授業などで活用されることになりました。
完成した福井県共生社会かるたは、共生社会の実現に向けて心がけるべきことや、障害の特性などをテーマに県が制作し、読み札は一般から募集した標語を使い、それをもとにした絵札は、県内で活動する障害のあるアーティストたちが描きました。
46枚ある札のうち「へ」は、「ヘルプマーク知って気づいて声かけて」と、外見ではわからない病気や障害などで援助や配慮が必要な人たちが使う、ヘルプマークへの理解を呼びかけるものです。
また「く」の札は「車いす使って分かるこの段差」と、道の段差を前に困った表情の車いす利用者を描いていて、当事者の立場に立って共生社会の実現に向けた取り組みを考える必要性を訴えています。
この福井県共生社会かるたは、市や町を通じて学校や児童館などに合わせて200部を配布し、授業などで活用してもらうことにしています。
制作した県障がい福祉課は「かるた遊びを通して、子どものころから障害のある人への理解や思いやりの気持ちを深めてもらうことにつなげたい」としています。