若狭高校 生徒たちが開発商品など成果を発表

地域の課題について研究し、地元の食材などで商品開発にも取り組んでいる県立若狭高校の生徒たちが23日、小浜市役所で日頃の成果を発表しました。

発表会には、海洋科学科の3年生およそ60人が参加し、グループごとに取り組んでいる研究や商品開発の成果について説明しました。
このうち、宇宙食として若狭高校で開発されたサバ缶の改良に取り組むグループは、現在は食べやすさを追求して、サバを1口サイズに小さく加工することを目指していると説明していました。
現状では、サイズを小さくすると加熱調理の際に煮崩れしてしまうということで、今後はサバをすり身にして固めたものでも試していきたいと報告していました。
また、小さかったり、キズがついたりして市場に出回らなかった「未利用魚」を使った商品の開発に取り組むグループは、未利用魚と一緒に昆布やしいたけ、米などを詰め、ちらし寿司のような缶詰の開発を目指していることを報告していました。
未利用魚の缶詰開発に取り組んだ3年生の下中くるみさんは「調味料の配合などを変えて開発に取り組みましたが、固さや酸味の強さなどで完全に納得いくものはできませんでした。今後は、後輩達に開発を引き継いでもらい、製品化までこぎ着けてほしいです」と話していました。