使用済みおむつ持ち帰りが保護者の負担 施設で処分 坂井市

保育園などからの使用済みのおむつの持ち帰りが、保護者の負担になっていることから、坂井市は、今年度から、市内のすべての施設でおむつの処分を始めました。
私立の施設には処分費用を補助していて、市によりますと、こうした自治体による補助は、県内で初めてだということです。

全国の保育施設では、子どもの健康状態を把握するといった理由で、使用済みのおむつを保護者が持ち帰るようにしているところがあり、県内でも坂井市を含む12の市と町の公立の保育施設では、持ち帰りとなっていました。
しかし、保護者や保育士などからは、衛生的ではなく、負担になるとして廃止を求める声が上がっていて、厚生労働省は、ことし1月、保育所で処分することを推奨する通知を出しています。
こうした中、坂井市は、市内にある33の公立と私立の保育園やこども園などで、今年度から持ち帰りを廃止し、施設でおむつの処分を始めました。
私立の施設については、子どもの人数に応じて処分にかかる費用を市が補助していて、市によりますと、県内の自治体で処分費用を補助するのは初めてだということです。
ただ、保護者が引き続き持ち帰りを希望する場合には対応できるようにするとしています。
坂井市は「今後もこのような取り組みを通して環境を改善し、質の高い保育の提供に取り組みたい」としています。