盲導犬の役割を知ってもらうキャンペーン 福井市のデパート
視覚に障害のある人や盲導犬に理解を深めてもらおうというキャンペーンが、福井市のデパートで行われました。
キャンペーンは、西武福井店で年2回行われていて、1階のフロアに設けられたブースでは日本盲導犬協会の職員がPR犬の「ハイジ」とともに来店した家族連れなどに盲導犬について説明しました。
職員は、盲導犬の役割が段差や曲がり角、障害物の存在を教えることだと紹介し、実際に一緒に歩いて見せると、集まった人は興味深そうにその様子を眺めていました。
また、盲導犬の気を引こうとすると、動きを誤って視覚に障害のある人に危険が及ぶ可能性があることから、盲導犬を見かけてもじっと見つめたり声をかけたりしないで利用者をサポートしてあげるよう呼びかけていました。
日本盲導犬協会によりますと、視覚に障害のある人は全国に30万人以上いますが、盲導犬の育成には人手とお金がかかることから、その数は全国におよそ850頭、県内では10頭ほどにとどまっているのが現状だということで、会場では育成を支援するための寄付も呼びかけられていました。
日本盲導犬協会の山本ありささんは「犬は色を見分けられないので、盲導犬のユーザーが信号の色が変わったことに気づけなかったり困っていたりしたら、声をかけてもらいたい」と話していました。