日本百名山の荒島岳で山開き神事

春山登山のシーズンが始まる中、大野市にある日本百名山のひとつ、荒島岳では、登山者の安全を祈願する山開きの神事が行われました。

「大野富士」とも呼ばれる標高1523メートルの荒島岳は、山頂まで3時間ほどで登ることができ、山頂からは白山や北アルプスなどを一望できることから人気を集めています。
14日は午前7時から、県内外の登山客などおよそ150人が集まる中、地元の登山愛好者で作る「荒島愛山会」が山開きの神事を行い、関係者が玉串を捧げて今シーズンの登山の安全を祈願しました。
このあと、小雨が降る中、リュックサックを背負った登山者たちが山頂を目指し次々と出発していきました。
荒島愛山会によりますと、アウトドアレジャーの人気の高まりから荒島岳の登山者は年々増加していて、ことしは登山口の近くに中部縦貫自動車道のインターチェンジが整備されたこともあって、さらに増えると見込まれているということです。
荒島愛山会の脇本浩嗣会長は「新緑のブナ林や登山道の脇に咲く高山植物など、多くの方に春の荒島岳を楽しんでもらいたい」と話していました。