関西電力 高浜原発3・4号機の20年間延長を申請

関西電力は再来年で運転開始から40年となる高浜原子力発電所3号機と4号機について、運転期間の20年間の延長を25日、原子力規制委員会に申請しました。

原発の運転期間は法律で原則40年に制限されていますが、設備の安全性に問題がないか確認する原子力規制委員会の審査に合格した場合は最長20年の運転期間の延長が1度に限って認められています。
関西電力は運転開始から再来年で40年となる高浜原発3号機と4号機の運転延長をめざして去年9月から原子炉の劣化状況などを調べる延長に必要な「特別点検」を行い、その結果、異常は確認されなかったと県に説明していました。
こうした中、関西電力は25日、運転期間の20年間の延長を原子力規制委員会に申請しました。
運転期間の延長にあたって、これまでの定期検査で相次いで傷が見つかっていた蒸気発生器を交換することにしていて、24日県から交換に必要な了承を得ています。
一方、最長60年とされている原発の運転期間については、実質的に上限を超えて運転できるようにする法案が開会中の通常国会で審議されていますが、関西電力は法案の成立を待つ形ではなく、現行の制度のもとで延長の手続きを進めることにしています。
40年の運転期間を延長する審査に合格した原発は、美浜原発3号機やこの夏の再稼働に向けて準備が進められている高浜原発1号機と2号機など全国で4基となっています。