鯖江市 「代替肉」製造の食品メーカーの新工場が完成

大豆を原料とする「代替肉」を製造している鯖江市の食品メーカーが、生産体制を強化するために建設していた新たな工場が完成し、竣工式が行われました。

竣工式では、食品メーカー「マイセンファインフード」と鯖江市の関係者がテープカットを行い、工場の完成を祝いました。
この会社は8年前から大豆の絞りかすを使って、味わいや食感が肉に近い「大豆ミート」と呼ばれる代替肉を製造しています。
消費者の健康志向や環境への意識の高まりを受けて世界的に代替肉の需要が高まっていることから、生産体制を強化するために、国の補助を受けて鯖江市の工場の敷地内に2つ目の工場を建設しました。
これまでの工場では調理する前にお湯をかけて戻す乾燥タイプの商品を製造してきましたが、新しい工場ではそのまま調理できる新商品を製造するということです。
工場はことし秋ごろに稼働する予定で、会社は2025年度には大豆ミートの売り上げを年間10億円程度に増やし、東南アジアやアメリカへの輸出にも力を入れたいとしています。
「マイセンファインフード」の村井龍昭社長は「日本人は味噌や醤油、豆腐などさまざまな大豆商品になじみがあるので、ぜひ試していただきたい」と話していました。