福井市郊外の田んぼでコハクチョウの観察会 もうすぐ北へ

日本で冬を過ごしたコハクチョウが北へ帰るのを前に、福井市郊外の田んぼで観察会が開かれました。

コハクチョウが飛来している福井市三留町の田んぼには、5日午前、地元の人たち20人ほどが集まりました。
はじめに、この田んぼを管理する農家の宮下政道さんが、コハクチョウは気温が上がり始めると北の方角を目指して群れで飛んで行くことなどを説明しました。
5日朝は、100羽ほどのコハクチョウがいて、参加した人たちは、双眼鏡を使って少し離れたところから水辺にたたずむコハクチョウの姿を楽しんでいました。
宮下さんによりますと、雑草が生えないようにするため、10年ほど前から冬の間も田んぼに水を張り始めたところ、コハクチョウが飛来するようになったということで、例年、3月中旬ごろまで姿を見ることができるということです。
参加した中学3年の男子生徒は「初めて見ましたが、白い羽を広げた時の姿がとても優雅でした。早く起きて見に来たかいがありました」と話していました。
宮下さんは「写真を撮りに田んぼを訪れる人たちがいて、にぎわいが生まれています。これからもコハクチョウが飛来するように環境を整える取り組みが広がるといいと思います」と話していました。