福井市が園児送迎バスの安全装置を早期に設置できるよう準備

保育園などの送迎バスで子どもが置き去りにされるのを防ぐ安全装置について、福井市は3200万円あまりの補正予算案を専決処分し、早期に設置できるよう準備を進めています。

静岡県牧之原市にある認定こども園では、去年9月、3歳の女の子が通園バスの車内におよそ5時間にわたって取り残され、熱中症で死亡しました。
事件を受けて、ことし4月から幼稚園や保育所などの送迎車両に子どもの置き去りを防ぐ安全装置の設置が義務づけられ、国は設置にかかる費用を17万5000円を上限に補助することにしています。
福井市は、対象となる保育園や認定こども園などの送迎車両180台すべてに装置を設置するための費用として、3200万円あまりの補正予算案を専決処分し、早期の設置ができるよう準備を進めています。
設置される装置は、バスを停車させた際に車両の後方でブザーが鳴り続け、子どもの置き去りがないか確認を促す装置やセンサーで、子どもを検知する装置など国が指定したものに限られています。
福井市子育て支援課は「安全装置の設置のほかにも、施設の監査などを徹底して、子どもを安全に送迎できるよう取り組みたい」とコメントしています。