福井市の高校生がカードゲームでお金の使い方を学ぶ授業

去年4月に成人年齢が18歳に引き下げられ、親の同意がなくても、ローンなどの契約を結べるようになったことを受けて、福井市の高校で、オリジナルのカードゲームを使って、お金の使い方を学ぶ授業が開かれました。

福井市にある福井南高校は、東京に本社がある消費者金融とともに、人生が進むにつれてどんな収入や支出があるかを学ぶカードゲームを、作りました。
10日は、1年生のクラスでこのゲームを使った授業が行われ、生徒たちは順番にカードを引いていきました。
カードには、進学や就職、結婚など人生の節目になる出来事と、それにともなう収入や支出が書かれていて、生徒たちは手元にあるシートに書き写して、自分の資産状況を把握します。
家を購入する時期になると、一軒家かマンションかを選び、住宅ローンの額を計算しました。
カードの中には、クレジットカードを不正に利用されるといった、思わぬ損失も書かれていて、参加者は、最終的にどれだけの資産を築けるかを競いつつ、お金の使い方を学びました。
このゲームは去年、教員と会社が主体となって作りましたが、ことしは生徒が企業を訪問して給与の額を尋ね、よりリアルな内容にしたということです。
カードの改良に関わった2年生の森夕乃さんは、「企業で自分が聞いた話を反映し、将来をイメージしやすいようにしました。遊んでくれた人にもその思いが伝わってほしいです」と話していました。