不適切な保育 県が相談窓口設置
静岡県裾野市の保育園で元保育士3人が園児に暴行したとして逮捕された事件を受け、県は、不適切な保育に関する相談窓口を設置しました。
静岡県裾野市の認可保育園「さくら保育園」の元保育士3人が園児に暴行した疑いで逮捕された事件では、不適切な保育を把握してから約3か月にわたって県への報告や事案の公表を行わなかったことから保育園と市の対応の遅れが指摘されています。
こうした中、県は、子どもの虐待が疑われる事案があった際でも、速やかに事態を把握できるよう、12月から県内の保育園や幼稚園に加え、認可外の保育施設なども含めた不適切保育の相談窓口を設けました。
窓口は、県の児童家庭課内に設置されていて、連絡先は、0776ー20ー0342で、受け付けは、平日の午前8時半から午後5時15分となっています。
県は、「虐待が疑われる事案を報告するだけでなく、仕事に不安を抱える保育士なども、1人で抱え込まず、相談してもらいたい」と話しています。
県はこのほか、保育士などを対象とした虐待防止に関する研修を行い、虐待が起こらない体制作りも進めていくことにしています。