こども園で不審者対応の防犯訓練 南越前町
不審者がこども園に侵入したという想定で、園児の避難や通報の手順を確認する防犯訓練が南越前町で行われました。
南越前町の南条こども園で行われた訓練には、職員と園児たち約200人が参加しました。
想定は、「どうしても保育士になりたかった」という人物が突然、侵入したという内容で、不審者にふんした警察官が現れると、保育士らが庭で遊んでいた園児を教室へ避難させました。
この園では、ことし6月から警察に直接つながる非常通報装置が導入されていて、保育士がボタンを押すと、警察から電話が入り、手早く状況を説明していました。
数分後には警察官がこども園に到着し、不審者はあえなく取り押さえられました。
訓練のあと、園児たちは、身を守るための合言葉、「いかのおすし」について警察官から説明を受け、知らない人にはついて「いか」ない、車に「の」らないといった行動をとることを学びました。
南条こども園の加藤幸枝園長は「シミュレーションではなく、実際にどのように対応するかを確認できました。子どもたちの安全を第一に、今後も職員の連携を深めていきたいです」と話していました。
越前警察署生活安全課の村岡雄介課長は「子どもの安全を守るには、避難させる方法や警察への通報などの、役割分担を決めておくことが大切なので、訓練を重ねてほしい」と話していました。