ゴリラの生態解明へクラウドファンディング 千葉市動物公園

国内でゴリラを飼育している6つの動物園のひとつ、千葉市動物公園は、絶滅危惧種であるゴリラの将来的な繁殖につなげようと、飼育環境の改善や生態の解明を進めるための資金を募るクラウドファンディングを行っています。

国内では現在、6つの動物園であわせて20頭のゴリラが飼育されていますが、最も多かった1990年の半分以下に減っていて、繁殖を進めることが課題となっています。
千葉市動物公園は、飼育環境を改善し専門家とともにゴリラの生態を解明することで将来的な繁殖などにつなげようと、一般から資金を募るクラウドファンディングを始めました。
最終的な目標額を1900万円とし、集まった資金はゴリラの展示場に野生のゴリラが食べている植物などを植えて野生の環境に近づける取り組みや、食べ物の好みや必要な栄養素についての分析、研究などに役立てるということです。
クラウドファンディングは来月16日まで行うということです。
千葉市動物公園の向原研治さんは「ゴリラは環境さえ整えば繁殖ができることも分かってきた。支援をいただいて過ごしやすい環境を作り、今後の新しい展示場づくりに生かしていきたい」と話していました。