千葉県内 海水浴場5か所開設せず 1か所は砂浜の浸食進む

千葉県内の海水浴場について60か所のうち5か所がことしは開設されないことが県や市町村への取材でわかりました。
このうち1か所についてはこれまでに砂浜の浸食が進んだことが要因の1つとなっています。

千葉県内には19の市町村に60の海水浴場がありますが、ことしの夏の予定について取材したところ、5か所は開設されないことがわかりました。
ことし開設されないのは、匝瑳市の堀川浜海水浴場、旭市の飯岡海水浴場、横芝光町の木戸浜海水浴場、勝浦市の勝浦中央海水浴場、富津市の津浜海水浴場です。
このうち匝瑳市の堀川浜海水浴場は、市によりますとこれまでに砂浜の浸食が進み、海流や海底の地形が遊泳には危険と判断され、2009年の7月末以降開設されてないということです。
県によりますと、旭市からいすみ市にかけての九十九里浜沿岸では、浜の南北にある崖の浸食を防ぐ処置をした結果、海岸に運ばれる砂の量が減り砂浜の浸食が進んでいるということです。
このため県は、海岸からの砂の流出をせき止める施設を設置したり、人工的に砂を運び入れたりするなどの対策を行っていて、今後も状況をみながら浸食への対策を進めていきたいとしています。