千葉市内の路線バス 2月と比べ約550便減便

各地で路線バスの減便が相次ぐ中、千葉市がことし4月に行った調査の結果、市内のバス事業者では2月と比較しておよそ550便、率にして6%が減便されていたことがわかりました。
市は事業者に対して財政的な支援を行うとともに、運転手の確保や運行経費の支援拡充について国に要望を行っていくとしています。

千葉市はことし4月、市内で路線バスを運行する10の事業者を対象にメールで調査を行い、減便の状況や運転手の数の推移について尋ねました。
その結果、ことし2月1日の時点で市内で運行されていた路線バスはおよそ8810便だったのに対し、4月17日の時点では8260便となっていて、550便、率にして6%が減便されたということです。
市によりますと、減便の理由としては、運転手への時間外労働の上限規制が適用されたいわゆる「2024年問題」による運転手の不足が主なものだということです。
また、運転手の数は、おととし3月末の時点でおよそ2500人だったのに対し、ことし4月17日の時点では2400人と、2年あまりで100人減少していたということです。
市は、「多くのバス事業者が運転手不足となっている状況が伺え、今後も減便などを行う可能性がある」としていて、路線維持のために運行経費の一部や求人にかかる費用の支援などを行うとともに、支援を拡充するよう国に要望を行っていくとしています。