千葉県内で確認された特殊詐欺被害 1週間で19件 船橋など

千葉県内で確認された特殊詐欺被害 1週間で19件 船橋など

千葉県警察本部によりますと、6月13日までの1週間に県内で確認された特殊詐欺の被害は19件で、被害額は1億1470万円あまりでした。

被害が多かった地域は船橋市で3件、柏市と市川市、我孫子市などでそれぞれ2件などとなっています。
ことし3月、流山市の60代の男性がパソコンでニュース記事を読んでいたところ警告音とともに突然、画面に「トロイの木馬に感染しました」と表示が出ました。
男性はパソコンを再起動しましたが消えなかったため、表示された番号に電話をするとサポートセンターを名乗る人物が出て、「修理のためにあなたのパソコンを操作する必要がある」などと言ったあと、実際に遠隔で操作をして警告表示などを消したということです。
このあと、修理代金を複数回、電子マネーで支払うよう求めてきたため、男性は詐欺ではないかと感じ問いただしましたが、相手が有名ソフトウエア会社の社員証を提示したことから信じてしまいあわせて35万円をだまし取られました。
パソコンに「ウイルスに感染した」などとうその表示をさせて除去費用名目で金をだまし取るのは「サポート詐欺」と呼ばれる特殊詐欺の手口の1つです。
パソコンを再起動したりブラウザーを閉じたりするのが有効とされていますが、そうした対応をしても表示が消えない巧妙な手口もあります。
さらには社員証を見せ、実在するソフトウエア会社の社員になりすまして信じ込ませた上で金をだまし取ろうとしてきます。
パソコンに突然見たことがない画面が出てもまずは慌てずに警察や家族に相談するようにしてください。