農作物栽培と太陽光発電「ソーラーシェアリング」 千葉 匝瑳

農作物の栽培と太陽光発電を一緒に行う「ソーラーシェアリング」と呼ばれる施設の見学会が千葉県匝瑳市で開かれました。

見学会は匝瑳市を拠点にソーラーシェアリングの運営と普及に取り組む会社「市民エネルギーちば」などが開き、市民のほか都内などから100人余りが参加しました。
会場の飯塚地区では広さ6万5000平方メートルの農地を覆うように設けた、高さ3メートルほどの骨組みの上に細長い形のソーラーパネルが設置されています。
見学会では担当者から、ソーラーシェアリングでは耕作放棄地を活用していることやこの農地の施設は去年完成し、670世帯が1年間に使う電力を供給できること、それに下の畑では大豆を栽培してことし1月におよそ4トンを収穫したことが説明されました。
会社は現在、匝瑳市内であわせて38のソーラーシェアリングの施設を運営しているということで、太陽光発電による収益で農家の収入の安定が図れるこの事業の普及を進めたいとしています。
会場では別の施設で栽培された麦で作ったクラフトビールなども販売され訪れた人たちが味わっていました。
「市民エネルギーちば」の東光弘社長は、「太陽の光が農作物に十分あたるスリム型のパネルを今後も活用し、きゅうりやトマトなどの栽培に挑戦したい」と話していました。