詐欺罪に問われている柔道元五輪選手 初公判で起訴内容否認

暗号資産の共同購入を持ちかけて、千葉県内の女性から現金4000万円をだまし取ったとして詐欺の罪に問われている柔道の元オリンピック選手の初公判が千葉地方裁判所で開かれ、元選手は「購入を私から持ちかけたことは間違っている」などと述べ、起訴された内容を否認しました。

1992年に開催されたバルセロナオリンピックの柔道男子で7位に入賞した丸山顕志被告(58)は、6年前、千葉県内の当時60代の女性に暗号資産を共同購入したいとうその話を持ちかけて、現金4000万円をだまし取ったとして、詐欺の罪に問われています。
24日、千葉地方裁判所で開かれた初公判で、元選手は「共同購入を私から持ちかけたことは間違っている」などと述べ、起訴された内容を否認しました。
続いて、検察は冒頭陳述で、「元選手は2017年ごろから暗号資産を保有できるアカウントを、購入した価格よりも高値で売却していた。今回の4000万円は韓国のカジノで使った」と述べました。
そのうえで、「『仮想通貨が上場し価値が上がる』などと説明し、被害者から複数回にわたって代金を受け取っていた」と述べその額はあわせておよそ3億5000万円にのぼるとして今後、追起訴を予定していると説明しました。