千葉県内に地震 大雨で孤立おそれある集落が約500 県調査

能登半島地震で多くの集落が孤立したことを受けて千葉県が地震や大雨で孤立するおそれがある集落の数を調べたところおよそ500にのぼることがわかりました。
今後、備蓄の強化など、対策の方針をまとめることにしています。

ことし1月に発生した能登半島地震では、相次いだ土砂災害で道路が寸断されて多くの集落が孤立状態となり救助活動や支援物資の輸送が難しくなりました。
房総半島も3方向を海に囲まれ、同様のリスクがあることから千葉県は地震や大雨による土砂災害や津波、それに液状化などでどれほどの集落が孤立するおそれがあるか、県内30市町村の958集落を対象に2月から調査を行いました。
その結果、速報値ではおよそ500集落と調査対象の半数ほどに達することがわかったということです。
同様の調査は国が平成25年度にも行っていますが、このときは34にとどまっていました。
大幅に増えた理由について千葉県は調査の対象の集落を増やしたほか土砂災害警戒区域の指定が進んだことを挙げています。
県は今後、市町村に問い合わせるなどして結果を確定させるとともに地区ごとの備蓄の強化など対策の方針をまとめることにしています。